日本のスポーツ車 1960〜1990



第53回  ニッサン ブルーバードU・HT2000GTX
(KG610型)1973年08月


最高速度=180km/h(カタログ値)



ロングノーズに収められた125psストレート6。

 大ヒットを飛ばしたブルーバード510に代わる、70年代のファミリーカーとして登場したのが、610の型式を与えられブルーバードUだ。
510のひとクラス上を行くラグジェアリー志向のミドルサイズ・サルーンで、曲面基調の伸びやかなスタイルとサイドウインドーのJラインを売り物にした。ボディタイプは4ドアのセダンとパーソナルユースの2ドアHTを揃えている。
 エンジンは510と同じ4気筒OHCのL型だ。
1600ccのL16型と1800ccのL18型が用意され、1800のSSS−Eには電子制御燃料噴射EGI装着のL18E型(125PS/16.0kgm)が積まれている。
 が、73年8月にシリーズのトップに立つL20型6気筒OHC搭載車が追加された。これがスカイライン2000GTのブルーバード版として開発された、ブルーバードU2000GTだ。
長大なL20型エンジンをノーズに収めるため、ホイールベースを150mm、全長を205mmストレッチし、ロングノーズを強調している。
二分割の迫力あるパーチカルマスクがスタイリングの大きなポイントだ。
 1998ccのL20型シングルキャブ仕様は2000GTに積まれ、115PS/5600fpmの性能を発揮する。
トップグレードの2000GT−XはSUツイン装着で、125PS/6000rpm、17.0kgm/4400rpmを発生。5連MTを介して最高速180km/hを誇った。
サスペンションは名車510譲りのストラット/セミトレーリングアームの4輪独立懸架たったが、フロントヘビーのため操安性はあまりよくなかった。



強化ヒサスペンションはGTXの5MT仕様にのみ装備された。ステアリングはバリアブルギアレシオだったが、フロントヘビーで相当量かった。 1800に比べてホイルペースを150mm、オーバーハングを55mml延長して全体で205mmロングノーズとされたGTのボディ。


主要諸元 ニッサン ブルーバードU・HT2000GTX
   
3本スポークの革巻きステアリング、角型を基調にしたメーター類、太い握りの5速シフトレバー・・・高級スポーツサルーンに相応しい装備類。
 エンジン 
   種類/型式
   ボアxストローク
   総排気量
   圧縮比
   最高出力
   最大トルク
   燃料供給装置
   燃料タンク容量
 トランスミッション
   型式
   変速比 1/2/3
         4/5/R
   最終減速比
 シャシ
   ステアリング
   サスペンション    前
               後
   ブレーキ       前
               後
   タイヤ
 ディメンション&ウェイト
   全長x全幅x全高
   ホイールベース
   トレッド     前/後
   最低地上高
   室内長x幅x高
   車両重量
   乗車定員
 車両価格(当時)
       102.8万円

直6‐SOHC/L20
780x69.7mm
1998cc
8.6
125PS/6000rpm
17.0kgm/4400rpm
SUツインキャプ
55リットル

5MT
3.321/2.077/1.308
1.000/0.864/3.382
4.375

RB
ストラット/コイル
セミトレ/コイル
ディスク
LTドラム
6.45S-14-4PR

4.420x1615x1380mm
2650mm
1365/1320mm
180mm
1755x1315x1120mm
1150kg
5名

●エピソード
大ヒットとなった510型のあとを受けて登壌Lた610型ブルーバードは「U」のサプネームか付けられたが、これは610型の発売後も510型がしばらく併売されたためである。
Uはユーザー・オリエンテッドの意も込められているが、生産台数は510型の155万2263台に対し、105万0263台と大福にダウンした。
ブルーバードのユーザーは先進釣なファッション性よりも質実剛健なファミリーカーであることを望んだのである。
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